飲酒は日常生活におけるささやかな楽しみの一つでしたが、ある日、娘の一言がきっかけで「自分のための飲酒」をやめる選択をしました。今回は、断酒とその後の飲酒との付き合い方を変えることで、人生がどれだけ改善されたかについてお話しします。
お酒ってやめられないよね
全くゼロにしなくても人生を改善できると思ったよ!
仲間と深酒を繰り返していた頃の生活
かつては仲間と集まって飲むことが楽しみで、たびたび深酒を繰り返していました。しかし、気づけば二日酔いが日常化し、翌日の体調不良も当たり前に受け入れていたのです。仕事にも悪影響が出ており、疲れが溜まりやすく集中力も低下していました。お酒を飲むこと自体がストレス発散やリラックスの手段であった頃の私の生活は、今振り返ると不健康で無駄が多いものでした。体調の不良によって家族との時間も十分に楽しめず、いつもだるさを抱えながら生活していました。二日酔いのせいで土曜日の家族の時間も心から楽しめていなかったのです。
娘の一言が断酒のきっかけに
ある朝、深酒による二日酔いで苦しんでいる私に、娘が「パパ、お酒やめたら?お茶も好きでしょう?」と何気なく言った一言。この言葉が強烈に響き、飲酒習慣を見直すきっかけとなりました。その瞬間、娘の無邪気な言葉にこそ真実があると感じ、自分の健康を考える大切さに気づかされたのです。その後、1年以上続けた断酒がどれほど私の生活に影響を与えたかについて解説します。
断酒から得たメリット:心身の健康の改善
断酒をして最も大きな利点は、心身の健康の改善でした。まず、睡眠の質が大幅に向上し、朝の目覚めがとても快適になりました。以前は二日酔いでしばしば頭が痛かったり、目覚めが悪かったりしましたが、断酒を始めてからは毎朝すっきりと起きられるように。そして、体調も良好になり、胃腸の調子も良くなりました。日々の生活がいかに飲酒によって疲労やストレスを蓄積していたかを実感しました。飲酒をやめたことで得られた健康の改善について、具体的に紹介します。
特に感じたのは、日々のエネルギーが増えたことです。以前は飲酒の次の日のだるさが増し、仕事への集中力が続かなかったのですが、断酒を始めてからはそのような疲れを感じることが少なくなりました。また、体重も自然と減少し、体が軽くなったことで運動への意欲も湧いてきました。HIITやスクワットなど、新たな習慣を取り入れることもでき、心身ともに健康を取り戻したと感じています。
断酒で変わった日常のリズム
お酒を飲まないことで生活リズムにも変化が生まれました。夜の時間をリラックスしながら読書や趣味の時間に使うようになり、朝の生産性が向上したのです。お酒のせいで失っていた充実した日常を取り戻し、生活の質が向上しました。以前は夜に飲酒することでだらだらとYoutubeを見て過ごしていた時間が、今では有意義な学びの時間やリラクゼーションの時間に変わっています。
また、週末の過ごし方にも変化がありました。以前は週末になると仲間との飲み会が中心で、翌日は二日酔いで一日を無駄に過ごしてしまうことが多かったのですが、断酒してからは朝から子どもたちと公園に行ったり、家族で出かけたりと、充実した時間を過ごせるようになりました。この変化によって、家族との絆も深まり、より豊かな生活が送れるようになりました。
社交のジレンマと適度な飲酒への切り替え
完全な断酒には利点だけでなく、社交の場でのジレンマも発生しました。お酒の席で「なぜ飲まないのか?」と尋ねられたり、周囲に気を遣わせてしまったりと、気まずい場面も少なくありませんでした。断酒を貫くことは自分にとって大きな挑戦であり、特に仕事上の付き合いや友人との飲み会で断ることは、時に孤立感を感じることもありました。こうしたジレンマを乗り越えるため、私は社交の場では「適度に飲む」スタイルに切り替えることにしました。
大切な人との時間には少しだけお酒を飲むことで、リラックス効果を得つつ、健康を維持することができています。このスタイルへの変更によって、社交の場でもより自然体で過ごすことができるようになり、人間関係を損なうことなく、自分の健康も保つことができるようになりました。重要なのは、自分自身を犠牲にすることなく、周囲とのバランスを保ちながら楽しい時間を共有することだと感じています。
自分の適切な飲酒量を知るための「実験」
再び飲酒を取り入れる際には、飲み過ぎないための工夫が必要でした。私はお酒の種類や量について慎重に試し、自分にとっての「適量」を知るための実験を行いました。具体的には、低アルコールのカクテルや逆に日本酒を試し、どの程度までなら翌日に影響が出ないかを確認しました。このように慎重に実験を重ね、自分にとって適切な飲酒量を見つけました。
この実験期間は数ヶ月にわたり、自分の体の反応を丁寧に観察することを意識しました。例えば、週にどの程度飲むと翌日の体調がどう変わるのか、また飲むタイミングによって睡眠への影響がどうなるのかを記録しながら、自分に合った飲み方を模索しました。その結果、特に夜遅くの飲酒は翌日のだるさにつながることが分かり、飲むとしても夕食時に限るようにしています。
飲酒量を管理するためのルール
適量を知った後は、飲酒をコントロールするためのルールを設けました。例えば、アルコール度数の高いものは避ける、飲み会ではアルコール度数が高いものを飲むとしても●杯までにする、といったルールを守ることで、健康と生産性を維持しています。また、原則一人で飲むことは無しにしたり、親戚と飲む際も量を決めたらそれ以上は飲まないことなど、自分なりの細かなルールを設けています。
さらに、飲みたいと感じたときには一度「本当に飲む必要があるのか?」と自問自答することにしています。ストレスが溜まっているから飲みたいのか、単に習慣で手に取ろうとしているのかを考えることで、無意識の飲酒を防ぐことができました。このようなルールを守ることで、飲酒の影響を最小限にし、日常生活の充実度を高めることができています。私の場合、飲みたいと感じで飲むときはアルコールじゃなくてもよく、炭酸やノンアルコールビールで十分ということがわかりました。
睡眠の質の改善と生産性の向上
飲酒量を適度にコントロールするようになってから、睡眠の質がさらに改善されました。その結果、朝の目覚めが良くなり、仕事や日常生活での生産性も向上しました。以前は朝起きるのが辛く、何度もスヌーズを繰り返していたのですが、今では目覚ましが鳴る前に自然に目が覚めることが増えました。睡眠の質が向上したことで、日中のパフォーマンスも大幅に向上しました。
特に、午前中の集中力が以前とは比べ物にならないほど良くなりました。これにより、重要なタスクを午前中にこなせるようになり、仕事の効率が飛躍的に上がりました。また、集中力の持続時間も長くなり、より多くのことを短時間でこなせるようになったのです。このように、適度な飲酒と睡眠の改善が生活全体の生産性向上に直結しました。
飲酒に費やす時間を他の活動にシフト
飲み会の頻度が減ったことで、以前は飲酒に費やしていた時間を有効活用できるようになりました。例えば、読書や家族との時間に充てることで、心身ともにリフレッシュでき、より豊かな時間を過ごせるようになったのです。また、自分の趣味に没頭する時間が増え、新しいスキルを学ぶことができたり、家族との会話が増えたりと、飲酒に依存していた頃には得られなかった充実感があります。
さらに、この時間を使って自己啓発やスキルアップのための学習にも取り組むようになりました。読書やyoutubeで興味ある分野の勉強を始めたりと、自分自身の成長に時間を費やすことで、精神的な充実感も得られています。飲酒が減ったことで、得られた自由な時間は自分の人生をより豊かにしてくれるものとなりました。
心理的な充実感の変化
適度な飲酒にシフトしたことで、飲酒に対する考え方も変わり、飲酒への依存心が薄れたことも大きな成果です。以前は、ストレスが溜まると無意識にお酒に手を伸ばしていましたが、今では他の方法でリラックスする手段を見つけています。例えば、運動や瞑想、深呼吸などが新たなリラックス方法として日常に取り入れられています。
心理的な満足感や日常のリラックスが、アルコールに頼らなくても得られるようになったことで、自己肯定感も向上しました。自分自身でコントロールできることが増えたことにより、生活に対する自信がつき、以前よりも積極的に物事に取り組めるようになりました。お酒に頼らないことで得られた心の自由さは、予想以上に大きなものでした。
健康と社交のバランスを取るためのアプローチ
健康と社交のバランスを保つためには、どちらかを極端に排除するのではなく、適度に折衷することが重要です。完全な断酒でも適度な飲酒でも、自分にとって最も心地よい飲酒スタイルを見つけることが大切であると感じています。人とのつながりを大事にしながらも、自分自身の健康を守ることができるよう、慎重にバランスを取ることを心がけています。
例えば、飲み会に参加する際には、一杯目はビールにして二杯目以降はレモンサワーに統一することで自分なりの尺度を測れるようにするなど、自分なりの工夫をしています。こうすることで、社交の場でも楽しみながら、翌日に影響を与えないようにしています。このように、健康を優先しつつも、社交の場を大切にすることで、心の健康と体の健康を両立させることができるのです。
まとめ:娘の一言で始まった人生の改善
娘の「パパお酒辞めたら?お茶も好きでしょう?」という一言が、私の生活の質を向上させる大きなきっかけとなりました。完全な断酒から始まり、適度な飲酒にシフトすることで、健康、社交、家族との時間などがバランス良く改善されました。この経験を通して、飲酒との向き合い方を見直すことが、いかに人生に良い影響を与えるかを実感しました。
人生を豊かにするためには、時には勇気を持って習慣を見直すことが必要です。この経験が、読者の皆さんにも何かのヒントになれば幸いです。飲酒は楽しみの一つであることに変わりはありませんが、その付き合い方を変えるだけで、より良い生活を手に入れることができると強く感じています。ぜひ、皆さんも自分の生活習慣を見直して、より充実した毎日を手に入れてください。