はじめに:「朝のバタバタ」を少しでもラクにしたい
平日の朝、幼稚園に通う娘を送り出すまでの時間はまさに戦場。
着替え、朝食、準備物の確認、そして忘れてはならないのが毎日の体温測定。
これまでは、「早く測って!」と声をかけても、
YouTubeを見ている娘はなかなか動かない。
イライラする妻。反発する娘。
そんな毎日の繰り返しに、少しだけ疲れていました。
でも今は違います。
Amazon Alexaの定型アクション機能を使って、
「親が言わずとも体温を測る仕組み」を自動で作ったことで、
我が家の朝はちょっとだけ、でも確実にスムーズになりました。
この記事では、私が実践している Alexaによる体温測定ルーチンの自動化方法と、
その効果・設定手順・子育て家庭ならではの工夫ポイントを紹介します。

1. 解決したかった問題:「言っても動かない」が続く朝
■ 典型的な朝の風景
7:40、娘はYouTubeでお気に入りの動画を視聴中。
「そろそろ体温測らなくちゃね」
「・・・(無反応)」
「●●ちゃん、体温!測るよ!」
「やだー!ちょっと待ってー!」
こちらとしては、出発前にやることをやって欲しいだけ。
でも、子どもにとっては動画に集中している時間。
その結果、お互いにイライラが募り、朝から嫌なムードになることがしばしばありました。
2. 発想の転換:「言う」から「仕組みで促す」へ
ある日ふと思いました。
「毎日同じことを言うなら、もう機械に言わせた方がいいのでは?」
我が家ではすでにAmazon Echoを設置しており、
照明のオンオフや天気の読み上げなどには使っていました。
そこで目をつけたのが、**「定型アクション」**という機能です。
定型アクションとは:
決まった時間や条件に応じて、Alexaが指定した動作を自動で実行する機能。
音声再生・音楽・メッセージ読み上げ・スマート家電の操作などが可能。
3. 我が家の「Alexa体温測定アクション」の内容
設定した定型アクションは以下の通りです。
【毎朝 7:45 に実行されるアクション】
- 🎺 トランペットの音を再生(注意を引くため)
- 🗣️ 「●●ちゃん、幼稚園に行く時間です。体温を測ってください。」と読み上げ
- 📺 テレビ(YouTube視聴中)を自動オフ(SwitchBot経由)
- 🔁 1~2を繰り返す
これにより、こんな反応が生まれました。
- 「あ、アレクサが言ってる」→娘が自然と体温計を手に取る
- テレビが突然消える→「あ、やらなきゃ」というスイッチ
- 親が何も言わなくても進む→家庭内のストレス減少!
4. 設定の具体的手順(初心者向け)
【必要なもの】
- Amazon Echo端末
- Alexaアプリ(スマホ)
- テレビのリモコンを操作できるスマートデバイス(我が家はSwitchBot Hub)
【設定手順】
- Alexaアプリを開き「定型アクション」を選択
- 「+」で新規作成
- トリガーを「時間:毎日 7:45」に設定
- 実行内容を以下の順で追加:
- 音楽または効果音で「トランペット」音を再生
- メッセージ読み上げ:「●●ちゃん、体温を測ってください」
- スマートホーム→テレビをオフ(SwitchBot等で学習済み赤外線操作)
- 再度「トランペット」「メッセージ読み上げ」
※テレビ操作は、赤外線学習リモコンをAlexaと連携させることで可能になります。
5. 効果:子どもも大人もストレスフリーに
この設定をしてから、朝の空気が明らかに変わりました。
● 親の「言うストレス」が消える
口うるさく繰り返す必要がなくなり、親子ともに気持ちがラクに。
● 娘も「自分で行動」する感覚が育つ
「アレクサが言ってたからやる」→「自分で準備できた」という達成感。
● テレビを自動で切るのは最強
注意が音だけだと効果が薄くても、YouTubeが突然止まると即座に反応します(笑)
6. さらに進化させるアイデア(応用編)
以下のような設定を加えると、さらに生活効率が上がります。
- 曜日で内容を変える(例:体操着を忘れないように読み上げ)
- 「体温を測った?」と確認するリマインドを5分後に追加
- 「体温測ったね、えらい!」と褒める音声を最後に再生
7. Alexaは子育て家庭の強い味方
今では、Alexaが**「家族の一員」**のように自然と生活に溶け込んでいます。
忙しい朝でも、機械が担ってくれることで
親も子どもも笑顔になれる瞬間が増えました。
まとめ:言わずに済む仕組みは、家庭の平和を生む
毎日やることこそ、仕組み化が効果的。
感情よりもテクノロジーで淡々と回す。
これが、我が家の朝を変えたシンプルだけど強力な方法です。
子育て中のご家庭や、朝がバタバタする方にとって、
少しでもヒントになればうれしいです。


