はじめに:なぜ私は「通信品質」にこだわるのか?
仕事でも家庭でも、私たちの生活は「オンライン」に大きく依存しています。特にリモート会議が日常化した今、ネットが一瞬止まるだけで会議の流れが途切れたり、商談のチャンスを逃すことも。私はZoomではなくTeams派ですが、Teamsも帯域が不安定だと「遅延」「映像乱れ」「音声が飛ぶ」などの影響が出やすい。
そんな中、「ネット回線の見直し」が生活効率化の一手になると気づきました。
データで見る現実:人はどうやって回線を選んでいるのか?
MM総研の調査によると、光回線を選ぶ際に「通信速度」を最重要視している人は全体の65.3%。次いで「料金の安さ(58.9%)」「サポートの手厚さ(36.2%)」が続きます。特にテレワーク層や学生は、速度が遅いだけで「イライラ」「集中力低下」「やり直し作業」など、生産性が大きく下がると回答しています。
私が実践した通信品質改善策10選
1. 高トラフィック分離の回線選定
日中に自動で走るWindowsアップデート、クラウド同期、YouTubeなどのバックグラウンド通信が帯域を圧迫します。対策として、これらを自動で別帯域に逃す回線を使うのがどうかと考えています。
2. IPv6+IPoE対応の回線へ切り替え
PPPoE接続(従来の方式)では夜間に速度が1/10以下になることも。IPoE対応の回線にしたことで、速度のブレが1Mbps未満に改善。ストレスが激減しました。

3. ONU(光回線終端装置)の交換
古い機器だと、1Gbps契約でも最大200Mbps程度しか出ないケースがあります。新型ONUに変えるだけで、回線速度が改善するかもしれません。
4. Wi-Fi6ルーターの導入
5GHz帯を活用し、家庭内の混雑(子どもがYouTube、妻がオンラインショップ)でも仕事のTeams通話が切れない環境になることがあります。
5. アップロード速度の安定化
録画した動画のアップロードやGoogleドライブの同期が速くなることで、作業時間が1/3に短縮する場合も
6. VPNとQoSの組み合わせ
VPN経由のセキュア通信でも速度を保ちたくて、QoS(帯域優先制御)設定済みルーターを導入。Teamsだけは常に最優先にすると向上するかもしれません
7. 通信状況のログ取得&解析
通信品質を月単位で記録し、「どの時間帯が重いか」「どの機器が帯域を食っているか」を分析。妻が夜中にアプデしてたのが判明ということがあるかも(笑)。
8. 在宅ワーク専用SSIDを作成
仕事端末だけを繋げるSSIDを別途作り、子どもがWi-Fiでゲームをしても影響なし。
9. 自動再起動スケジュール
ONUやルーターを毎週月曜深夜に自動再起動。これだけで「なんか最近遅いな」がかなり減少。
10. プロバイダの見直し
安さではなく「混雑時間帯の品質が落ちにくいか」でプロバイダを選定。結果として、月に数百円高くなってもQOLは爆上がりする場合も
結論:ネット品質にこだわる人は、人生を効率化できる
ネット回線は「見えないインフラ」ですが、実は生活の根幹にあります。自宅の通信が不安定でイライラしている人は、設備・設定・回線の見直しをするだけで、仕事効率も家族との時間も変わります。
ちなみに、私がこれらを見直した結果、平日のリモート会議がノンストレスになり、子どもと過ごす時間も増えました。生活効率化とは「仕組み」であり、その第一歩が通信環境の見直しだったのです。


