夏休みといえば、子どもの宿題。中でも「絵日記」は親にとっても子どもにとっても、ちょっと手が止まりがちな宿題のひとつではないでしょうか。我が家でも先ほど、小学二年生の娘が夏祭りの思い出を絵日記にまとめようとしていました。
しかし、リビングでその作業をしていた妻と娘の様子を見ていると、どうもうまくいっていないようでした。「どう描いたらいいかわからない」「色はこれでいいのかな」──そんな会話が聞こえてきます。
私は横で聞いていて、ふと「AIで手伝ったらどうだろう?」と思いつきました。せっかくなら、私も手伝いたい。でも、ただ親が主導してやってしまうのではなく、AIという第三のアシスタントに入ってもらうことで、子どもの考える力を残しつつ、より良いアウトプットにつなげられないかと考えたのです。
なぜAIを使おうと思ったのか?
我が家は、私も妻も、そして娘も「宿題は早めに終わらせたい派」です。ダラダラ先延ばしにするのではなく、余裕をもって取り組みたいという気持ちがあります。
しかし今回の絵日記では、「早く終わらせたい」という気持ちが先行してしまい、どう取り組めばいいのか分からずに、焦って手が止まるという状態に。
「じゃあ、親が見本を描いてあげればいいのか?」と考える人もいるかもしれません。でも、それだと子どもが主体になれないし、「全部やってもらった」という印象になりかねません。
そこで私は、ChatGPTを活用することにしました。

どんな手順でAIを活用したか?
まず、昨日行った「夏祭り」の出来事を絵日記にすることに決めました。娘と一緒に、「どんなことが楽しかった?」「どんなお店があった?」など、思い出を会話しながら引き出しました。
次に、娘が描いた絵の途中経過を写真に撮り、ChatGPTに送信。「どうしたらもっと良くなる?」「小学校2年生らしいレベルで見栄えをよくするには?」と相談していきました。
ChatGPTからは、以下のようなアドバイスが得られました:
- 背景に空を塗ると雰囲気が出る
- 提灯を追加すると夏祭りらしさが増す
- くじ引きの箱に動物の絵を描くとわかりやすい
- 地面に緑を加えて安定感を
など、具体的で優しいアドバイスばかり。
さらに、完成イメージの参考となる「お手本のような絵」まで作ってもらいました。娘はそれを見ながら、「これならわたしも描けそう!」とやる気を取り戻し、修正に取り組んでいきました。






所要時間は?成果は?
作業全体としては1時間程度でブラッシュアップ完了。娘は「できたー!」と満足そうな笑顔。クオリティが格段にアップしていたので、妻も「すごくよくなったね」と喜んでくれました。
完成した絵日記は、娘らしさが詰まっていながらも、色合いや構図がしっかりしていて、自信を持って提出できる出来栄えになりました。
効率だけじゃない「学び」も
この取り組みを通じて感じたのは、「ただの宿題」だったものが、家族の共同作業と学びに変わったということです。
AIを使うことで、
- 親として新しいツールにチャレンジできる
- 子どもの考える力を尊重しながらもサポートできる
- 家族で1つの目標に取り組む「チーム感」が生まれる
といった、効率とは別の価値も感じることができました。
また、親にとっても「AIをどう子育てに活かせるか?」という実験的な意味もありました。私は本業でAI活用に関心があるのですが、こうして身近な生活に取り入れてみることで、もっと深く理解するきっかけにもなったのです。
まとめ:効率化とは「共に楽しむこと」かもしれない
生活効率化というと、「いかに時間を短縮するか」「最短ルートを取るか」という発想になりがちです。
でも、今回の体験を通じて、「みんなが前向きに関われて、学びが深まるやり方こそが、ほんとうの意味での効率化なのかもしれない」と感じました。
絵日記を手伝っただけなのに、娘の満足、妻の安心、そして私の楽しさまで含めて、家族みんなにとっていい時間になりました。
来年の夏も、AIと家族で一緒に宿題を楽しめたらいいなと思っています。


