昨日は本当に楽しかった。
気兼ねなく話せる仲間と、美味しい料理とお酒、そして絶えない笑い声。
最初は「今日は軽く飲もう」と思っていたはずなのに、気づけば「もう一杯」どころか「え、これ何杯目?」という状態。
こういうときに限ってお酒が進むんですよね。
そして翌朝——。
頭はズキズキ、喉はカラカラ、布団から出られず気づけば昼前。
体の不調だけならまだしも、心の中には妙なモヤモヤが広がります。
「昨日あの発言、軽率じゃなかったかな…」
「あんなに酔って見苦しくなかったかな…」
そんな自己反省モードに入り、自己肯定感がガクッと下がってしまうのです。
実はこれ、私だけじゃなく多くの人が経験していること。
そしてちゃんと理由があります。
二日酔いが自己肯定感を下げる理由
二日酔いは単なる「体調不良」ではありません。
アルコールは体内で分解される過程でアセトアルデヒドという物質を生み出します。これが頭痛や吐き気、倦怠感の原因。
さらに、飲酒は睡眠の質を大きく下げます。夜中に何度も浅い眠りになり、脳も体も十分に休めません。
その結果、脳内のセロトニンやドーパミンといった“幸福感”や“やる気”をつくる物質が減少します。
つまり、二日酔いのときは脳の「ご機嫌物質」が不足している状態。
そこに「昨日の記憶反省会」が始まれば、自己肯定感はあっという間にマイナス方向へ。
私が特に困るのは「集中力」と「家族時間」
二日酔いの朝は、まず昼まで起きられません。
ようやく起きても、集中力は低下。仕事で良いアウトプットを出すのが難しくなります。
そしてもう一つ大きいのは、家族との時間を全力で楽しめなくなること。
せっかくの休日でも「やる気スイッチ」が入らず、ダラダラと時間が過ぎていく。
子どもと遊んでいても「本当はもっと全力で関わりたいのに…」という気持ちが残ります。
こうなると、「せっかくの時間を無駄にした」という後悔が、さらに自己肯定感を下げてしまうのです。
効果があった回復法
私も何度も二日酔いを経験し、そのたびに「次は気をつけよう」と思うのですが、人間、楽しい場ではなかなかブレーキが効きません。
そこで、少しでも翌日のダメージを減らすために試してみた方法があります。
1. 飲んですぐ寝ない
不思議なことに、飲んだ直後に寝るよりも、少し時間を置いたほうが翌日の体調はマシです。
例えば、先日は終電を逃して隣の市から歩いて帰宅。家に着いてからも少し起きて水を飲み、ゆっくり寝ました。
結果、いつもの二日酔いよりもかなり軽かったです。
2. 水分とミネラル補給
経口補水液や味噌汁は、ただの水よりも回復が早いと感じます。
アルコールで失われた水分と電解質を同時に補給できるからです。
3. 日光を浴びる
午前中に少しでも日光を浴びると、セロトニンの分泌が促され、気分が上向きます。
軽くベランダに出るだけでも効果があります。
4. 罪悪感より回復を優先
「昨日の自分を責めるのは後回し。まずは体を整えよう」と意識すること。
これだけでも気分の落ち込みが深くなるのを防げます。
二日酔いにも意外なメリット?
もちろん、健康的にはプラスは少ないかもしれません。
ですが、一つだけ感じるメリットがあります。
それは「一緒に飲んだ人との距離が縮まる」こと。
楽しい時間を共有し、少し酔った状態で本音を話すことで、急に仲良くなれることがあります。
特に、私がよく飲むのは気心の知れた仲間との席なので、「昨日は楽しかったね」と笑って振り返られる関係が築けます。
お酒は、言葉以上に距離を縮めるコミュニケーションツールでもあるんですよね。
翌朝も笑顔でいられる飲み方の工夫
二日酔いをゼロにするのは難しくても、軽くする工夫はできます。
- 楽しいがピークのときに飲むのをやめる
- 帰宅前に水を500ml飲む
- 飲み会後は必ず軽く歩くかストレッチする
- 翌日は予定を詰め込みすぎない
この4つを意識するだけで、「昨日飲みすぎた…」という後悔が減り、翌日もある程度元気に過ごせます。
まとめ:二日酔いは敵じゃない
二日酔いは確かに厄介です。
でも、それは楽しい時間を過ごした“余韻”でもあります。
大事なのは、翌日のパフォーマンスを落とさず、楽しい記憶だけを残す飲み方を見つけること。
次の飲み会では「翌朝も笑顔な自分」でいられるように、一杯のペース配分を少しだけ工夫してみませんか?
きっとその方が、昨日の自分も、今日の自分も、もっと好きになれます。


