今日も一日、家事に仕事に育児にフル回転。
「またやり残しが出た…」と夜にため息をつく日、正直ありますよね。私もです。そんな中で心がスッと軽くなったのが、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手の完投劇。
2025年のワールドシリーズ第2戦で9回を投げ抜く完投で5-1の勝利、しかもポストシーズンでの完投が2試合連続という歴史的な内容でした。近年では珍しい「最後までやり切る」投球で、シリーズを1勝1敗のタイに。
山本投手の“完投力”は、忙しい家庭の毎日にも効く
私が刺さったポイントは3つ。「準備」「リズム」「リカバリー」。どれも家庭の一日に置き換えられます。
① 準備:試合前のルーティン=朝の5分設計
- 朝5分で「今日の3本柱」をメモ。
山本投手が登板前に投球イメージを整えるように、完投の形を先に決める。ToDoは増やさず「3つだけ」。 - 可視化は1枚に。キッチンのホワイトボードor冷蔵庫マグネットに家族で見える形に。
- 5分家事の仕込み(夜の食洗機タイマー、洗濯予約、翌朝の水筒セット)。「試合開始前のアップ」だと思うと続きます。
② リズム:配球=時間ブロックで“崩さない”
山本投手がストレートとスプリットを配球して流れを作るように、家事も短い時間ブロックで刻むと集中が持ちます。
- 朝:10分…洗濯まわし&朝食で子どもに一つ任務(テーブル拭き)。
- 帰宅直後:15分…「散らかりゾーン救出」。タイマーを15分に設定し、片づけは“次の回”に残してOK。
- 寝かしつけ後:15分…家計アプリの同期+領収書撮影だけ。投資口座の自動積立をセットすれば、触るのは確認のみ。
ポイントは、各ブロックに「上限時間」を必ずつけること。ダラダラ延長は“球数過多”で翌日に響きます。
③ リカバリー:途中の立て直しを“前提化”する
第3回あたりでピンチ…日常でもあります。子どもが不機嫌で予定が崩れたら、その場で配球を変えるのが山本流。
- 中断テンプレを作る:「今はAを止めてBに切替」「Bは15分まで」の2行だけ口に出す。家族に伝わりやすい。
- “最小スコア”でOK:夕食は丼に集約、洗濯は翌朝回しにスライド、風呂はシャワーで切り上げなど。
- 回の間ストレッチ:肩首ほぐし30秒、白湯一口。パパママの肩こりは“球速”を落とします。
夫婦・家族は“バッテリー”——交代と再登板を設計する
完投といっても、家庭の完投はチーム戦。キャッチャー(相方)のサインが合わないと球は走りません。
- 5分交代ルール:泣き止まない時は「5分で交代」を先に合意。交代の合図は「タイマーが鳴ったら」。
- 共有ボード:Googleカレンダー/LINEの「ToDo」で家事を見える化。
「担当:父」「担当:母」「どっちでもOK」の3列で摩擦が激減。 - “先発・中継ぎ・抑え”の役割語:朝ルーチンは先発、保育園送迎は中継ぎ、寝かしつけは抑え…と冗談交じりに名付けると、頼み方がやさしくなります。
私の実験メモ:1週間で効いた“ミニ完投”のコツ
- 朝5分の「3本柱」メモを写真に撮って相方へ共有(家族の視界に入ると戻りやすい)。
- 寝かしつけ後の「15分家計」は、moneyフォワードの自動連携を設定してからが本番。見るだけなら疲れていてもできる。
- “やり残しログ”を1行メモ。「翌朝の1球目」に回すと精神的な未完了感が消える。
デジタル整理 × マネー:続ける仕組みを“最初に”作る
投資や家計は「考えるより、先に自動化」が時短。
家計アプリ(銀行・カード連携)→証券の自動積立→ポートフォリオは月1回見るだけ、にしたら、私も月5分運用まで落ちました。
- 日次:レシート撮影だけ。
- 週次:日曜に「先週の使途トップ3」を眺める(削るのは1つだけ)。
- 月次:自動積立の金額を見直す(上げるか、そのまま)。下げ判断は半年に1回まで。
このあたりは、習慣化の入門Kindleが一冊あると設計が早いです。
私が参考にしてよかったのは「小さな習慣」をテーマにした電子書籍。「小さく始めて、やめない仕組み」の作り方が具体的で、育児中でも取り入れやすかったので、気になる方は1冊目にどうぞ。
“途中で終わらせない”ための環境づくりチェックリスト
- 視界の摩擦:ハサミ・体温計・印鑑は1カ所固定。探し物が多い日は球が抜ける。
- 導線の摩擦:洗濯→干す→取り込むの動線にカゴを2つ。片手で回せるとミスが減る。
- 意思決定の摩擦:平日夕飯は3定番ローテ(丼/鍋/焼くだけ)。メニュー思考時間をゼロに。
- スマホ摩擦:SNSは寝かしつけ後の15分だけに「囲う」。通知は“投手の耳打ち”だと思って遮断。
山本投手の試合から拾う、メンタルの小ワザ
- ミス後の呼吸:深呼吸3回で「次の球」。叱りたくなった時ほど、まず息を吐く。
- 型を守る:フォームの反復=朝のルーチン。同じ順番で歯磨き→着替え→ゴミ出し。
- 勝ち筋だけを覚える:うまくいった日だけを1行メモ。「帰宅直後の15分救出、効いた」など。
※参考:2025年ワールドシリーズ第2戦、山本由伸投手は4安打1失点・無四球の完投でドジャースが5-1の勝利。
ワールドシリーズでの完投は2015年以来の快挙で、ポストシーズン2試合連続の完投も達成。シリーズは1勝1敗に。(AP、Reuters、WaPoほか報道)
今週から始める「ミニ完投」チャレンジ(7日プラン)
- Day1:朝5分で今日の3本柱を書く(写真を相方に送る)。
- Day2:寝かしつけ後に家計アプリを開くだけ(見たら◯)。
- Day3:帰宅直後15分の片づけタイマー。時間が来たら潔く終了。
- Day4:翌朝の洗濯予約をセットして就寝。
- Day5:「やり残し1行メモ」を冷蔵庫に貼る。
- Day6:夫婦で「5分交代ルール」を導入してみる。
- Day7:1週間の“勝ち筋メモ”を1行まとめる。翌週の先発配球に。
まとめ|「完璧」じゃなく「完投」を目指そう
育児も仕事も、いつも予定通りには進みません。だからこそ、完璧ではなく完投を目指す。
朝の5分設計、短い時間ブロック、途中の立て直しテンプレ——この3つがあるだけで、毎日は驚くほど軽くなります。
山本投手のように、今日を投げ切る。明日はまた、違う試合。
パパママの私たちのペースで、淡々と積み上げていきましょう。


