はじめに|なぜJX金属はこれほど注目されたのか
2025年、日本株市場で個人投資家の視線を集めた銘柄の一つが**JX金属**です。
ENEOSグループの中核素材企業として、銅・半導体材料・先端素材という成長テーマを抱えながら上場し、「資源×半導体×日本企業」という文脈で語られることが多くなりました。
私自身、普段はS&P500などのインデックス投資が中心です。
そんな私が「なんとなく」手を出し、結果的に2倍で利確したのがJX金属でした。
この記事では、
- 2025年の株価推移を事実ベースで振り返る
- なぜ上がり、なぜ下がったのかを構造的に整理
- 私自身の売買体験から得た教訓
- 2026年をどう見るべきか(過度に煽らない展望)
を、インデックス投資家目線で徹底的に分析します。
① JX金属の2025年株価推移を時系列で整理
2025年3月:IPO後の落ち着きと個人投資家の様子見
JX金属はIPO直後こそ注目を集めましたが、3月時点では過熱感のない水準で推移していました。
- 資源株らしいボラティリティはある
- ただし「初値天井」的な動きは限定的
- 中長期で見たい投資家が静かに集まり始める局面
私が最初に購入したのが2025年3月24日(100株)。
正直に言うと、明確な分析よりも「中長期で上がりそう」という直感に近い判断でした。
2025年5月:追加購入と期待先行の上昇
5月2日、さらに100株を追加購入。
この時期は、
- 銅価格の底打ち期待
- 半導体材料への再評価
- 日本株全体への資金回帰
が重なり、JX金属もじわじわと評価を切り上げていきます。
「なんとなく買ったのに、含み益が増えていく」
これは気持ちいい反面、毎日株価をチェックする習慣が始まったタイミングでもありました。
2025年夏〜秋:株価はピーク圏へ
2025年後半、JX金属はついに購入価格比で約2倍水準まで上昇します。
- 材料が新しく出たというより
- 「期待が期待を呼ぶ」局面
- 株価はファンダメンタル以上に動く
インデックス投資家としては、ここが一番メンタルを試される場面でした。
2025年10月27日:全株売却(2008円)
私は2025年10月27日、保有していた200株をすべて2008円で売却しました。
理由はシンプルです。
「2倍を達成した」
それ以上でも、それ以下でもありません。
①【時系列】JX金属 2025年 株価推移とイベント整理表
👉「①株価推移を時系列で整理」の直後に差し込む
| 時期 | 株価水準(目安) | 主な動き・市場背景 | 投資家心理 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月下旬 | 約1,000円前後 | IPO後の落ち着き局面 | 様子見 |
| 2025年3月24日 | 約1,050円 | 筆者が100株購入 | 中長期期待 |
| 2025年5月2日 | 約1,100円 | 追加で100株購入 | 「悪くない」 |
| 2025年6〜7月 | 1,300〜1,500円 | 銅価格回復期待、半導体材料再評価 | 含み益意識 |
| 2025年8〜9月 | 1,700〜1,900円 | 個人投資家の注目度上昇 | 過熱気味 |
| 2025年10月27日 | 2,008円 | 200株すべて売却 | 利確優先 |
| 売却後 | 1,700円前後へ調整 | 期待先行の反動 | 冷静化 |
② 売却後、株価は下がった|正直な感情
売却後、JX金属の株価は調整局面に入りました。
その時、私が感じたのは――
「ラッキーだった」
という感情です。
よくある「もっと持っていれば…」という後悔はありませんでした。
なぜなら、
- 売却理由が明確
- 事前に決めた目標(2倍)を達成
- その後の値動きはコントロール不能
だったからです。
②【実体験】筆者のJX金属 売買サマリー表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初回購入日 | 2025年3月24日 |
| 初回購入株数 | 100株 |
| 追加購入日 | 2025年5月2日 |
| 追加購入株数 | 100株 |
| 合計保有株数 | 200株 |
| 売却日 | 2025年10月27日 |
| 売却価格 | 2,008円(全株一括) |
| 投資スタンス | 中長期 |
| 売却理由 | 株価2倍達成 |
| 売却後の感情 | 「下がってラッキー」 |
③ なぜ2025年に上がり、そして下がったのか
上昇要因
- 銅という循環型資源への期待
- 半導体材料という成長ストーリー
- 日本株回帰の資金フロー
特に重要なのは、「業績」より「物語」が先行した点です。
下落要因
- 期待の織り込み完了
- 資源価格の踊り場
- 短期資金の利確
これは「悪材料が出た」というより、普通の調整です。
③【比較】JX金属と代表的インデックスの値動き比較(2025年)
| 資産 | 2025年年初 | 2025年高値 | 最大上昇率 |
|---|---|---|---|
| JX金属 | 約1,000円 | 約2,000円 | 約+100% |
| TOPIX | 2,300 | 2,700 | 約+17% |
| 日経平均 | 33,000 | 40,000 | 約+21% |
| S&P500 | 4,800 | 5,700 | 約+19% |
④ インデックス投資家が学べる最大の教訓
私がJX金属から学んだことは、実はシンプルです。
✔ 個別株は「目標」を決めないと振り回される
毎日株価をチェックしていたのは事実です。
でも、出口が決まっていたから、最後は迷わず売れました。
✔ 売った後の株価は見ない(見ても気にしない)
売却後に下がっても上がっても、それは「もう関係ない世界」です。
✔ インデックス投資と個別株は別物
インデックスは「持ち続ける」。
個別株は「シナリオが崩れたら、あるいは達成したら終わり」。
⑤ 2026年のJX金属展望|3つのシナリオ
強気シナリオ
- 銅価格が再び上昇トレンド
- 半導体市況が想定以上に回復
- 設備投資が利益に直結
→ 株価は再び高値圏へ
中立シナリオ(最も現実的)
- 業績は堅調だがサプライズなし
- 株価はレンジ推移
- 配当や安定性が評価される
→ 長期投資家向けの銘柄に
弱気シナリオ
- 世界景気後退
- 資源価格下落
- 設備投資負担が重くなる
→ 一時的に評価が大きく下がる可能性
⑥ 私が2026年にJX金属を「もう触らない」理由
現在の私のスタンスはA:もう触らないです。
理由はネガティブではありません。
- 良い投資体験で完結している
- 次に狙うべき銘柄・資産が他にある
- 個別株に使う思考リソースを減らしたい
これは「逃げ」ではなく、自分の投資スタイルを守る選択だと思っています。
おわりに|JX金属は「良い教材」だった
JX金属は、私にとって
- 初心者向けの簡単な銘柄でもなく
- ギャンブル的な銘柄でもなく
- 「個別株とは何か」を学ばせてくれた存在
でした。
インデックス投資が軸の人ほど、
一度こうした体験をしておく価値はあると思います。
ただし、のめり込みすぎないこと。
それが、幸福度を下げない一番のコツです。

