「もっと頑張らないとダメなんじゃないか」「自分は甘いんじゃないか」──私もよくそんなふうに自分を責めていました。
でも、仕事に家事に育児に、全てを完璧にこなそうとすることは、逆に非効率だと気づきました。
そんなときに出会った本が、佐藤航陽さんの『ゆるストイック──ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』です。
今回は、この本を生活効率化という視点で読み解き、私なりの解釈や工夫も交えながら、がんばりすぎず、でも着実に前に進むためのヒントを共有します。

■ 古い思考が効率を下げていた?
本書では、現代にそぐわない6つの思考パターンが紹介されます。
- 努力は必ず報われる(公正世界仮説)
- 不幸は誰かのせい(被害者意識)
- すべて自分の責任(過剰な自己責任)
- ゼロリスク思考
- ゼロ失敗思考
- ロジカル信仰
これ、全部自分にあてはまっていたんです。
私は「努力で何とかする」主義だったので、睡眠を削って資料を作り、休日に副業のアイデアを考え、育児にも全力投球。でも、どれも中途半端になって、成果は薄い。何より、疲れてイライラしてしまう。
つまり、“がんばり”が目的になっていたんですね。
■ ゆるストイックとは何か?
本書が提案する「ゆるストイック」とは、自己には厳しく、他者には柔軟にというスタンス。
ただし、ここでいう“自己に厳しく”とは「根性で自分を追い込む」ことではなく、自分の基準を持ち、淡々と積み重ねることを指しています。
私の例でいうと、「毎朝4分だけHIITする」「冷水シャワーを浴びる」「朝食はプロテインだけ」というルールを決めて、それを“頑張らずに”やる。やる・やらないを考える時間すら排除する。
これがまさに、ゆるストイック。
■ 独自性と“タダ乗り”を組み合わせる
本書では「成功には独自性とタダ乗りの組み合わせが必要」とあります。
たとえば、私はブログやnoteで「生活効率化」について発信していますが、実はこれ、誰かが既にやっている分野です。でも、「子育て中の会社員パパがやっている」という文脈では、意外とニッチ。
つまり、プラットフォーム(note、WordPress、ChatGPT)という“土俵”には乗りつつ、自分にしか出せない声を載せていく。この組み合わせが重要。
これは時間の効率化という面でも大事で、ゼロから道具を作るより、すでにあるものを「自分仕様にする」方が圧倒的に早い。
■ 生活効率化に活かせる具体ポイント
① カードを見極めて“戦わない選択”をする
自分に配られた「カード(得意・環境・制限)」を冷静に見て、無理な戦いはしない。
- ✗ 毎朝5時起きして読書 → ×家族の生活リズムとズレて無理が出た
- 〇 子どもが寝てから30分だけnoteを書く → ◎集中できるし達成感もある

② 脳のリソースを奪う「決断疲れ」を減らす
服はほぼユニクロ。朝食はプロテイン固定。こうした選択ルールの固定化で、朝の脳のエネルギーを温存。
③ 周囲との比較から降りる
「あの人はすごい」→「でも私は違う環境にいる」。これを意識して切り替える。SNSで成功者を見て焦る時間が、一番ムダでした。

■ ゆるストイックを習慣にするコツ
本書を読んで「これなら自分もできる」と思えたのは、以下のマインドセットです。
- やることは少なくていい(朝のルーティンを1つ決めるだけでもOK)
- 失敗しても淡々と再開する(3日サボったら4日目に戻ればいい)
- 比べない・測らない・慌てない(他人のスピードに惑わされない)
特に“再開力”は大事。ブログ更新も運動も、やらなかった日より「やめてしまったと思い込むこと」が失敗になる。
■ まとめ:「ゆるさ」は効率の味方
私は今、「ゆるストイック」という生き方が生活効率の鍵になると実感しています。
がんばらない。でも、サボらない。やりすぎない。でも、やめない。
この微妙なバランス感覚は、効率化オタクの私にとって、非常にしっくりくるものでした。
家庭も仕事も、どちらも大切にしたい。そんな人にとって、「ゆるストイック」は日々を前向きに積み上げる最高のコンセプトです。
ぜひ、あなたの生活にも取り入れてみてください。

