完全ワイヤレスは便利なのに、右耳だけがなんとなく外れそう。会議中に手が伸び、通話に集中できない。小さな不快は、じわじわと一日の余力を削っていきます。
僕はこれまでいくつかのイヤーピースを試し、最終的に**「ノイズアイソレーションイヤーピース EP-NI1010L」で解決しました。いまは装着して30分、60分たっても「落ちる不安がゼロ」。生活満足度がはっきり上がりました。この記事は、その試行錯誤の記録と、うまくいった理由、再現手順**のすべてです。

環境と前提
- 用途:仕事部屋でのTeams会議がメイン(たまに音楽・動画)
- 本体:Soundcore Liberty 5(以前は Anker Soundcore Space A40)
- OS / アプリ:Android/Microsoft Teams
- 体質メモ:左右で耳の形が違い、右耳のほうが大きい。ここが“鬼門”。
この“右耳差”があると、左右で同じサイズのイヤーピースではどこかに無理が出ます。外れそう→気になる→集中が切れる、という疲れの連鎖。止めたのは「イヤーピースの見直し」でした。
僕の判定基準(優先順位)
- 落ちにくさ/安定感
- 遮音性(=小音量で明瞭)
- ANC(ノイズキャンセリング)との相性
この3つが整うと、会議が聞き取りやすいのに疲れない。音量を無理に上げないから耳にも優しい。以降の比較・コツも、すべてこの軸で語ります。


試したイヤーピースと結論
※以下はあくまで僕の耳での主観です。相性があるので、目安として読んでください。
| 製品名 | 素材/形状 | 使ったサイズ | 体感の遮音 | 安定感 | 取り外し/着け直し | 長時間の快適さ | 価格感 | 一言メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 付属イヤーピース(Liberty 5/A40) | シリコン/標準 | 左右同一 | △ | △ | ◎ | ○ | 追加コスト0 | 可もなく不可もなく。右耳だけ“なんとなく不安定”。 |
| Sqrmueki | シリコン/やや厚め | 左右同一→途中離脱 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | 密着は悪くないが、右耳の“軽い浮き”が残る。 |
| radius Deep Mount HP-DME00 | シリコン/ディープ装着系 | 左右同一→左右差試行 | ◎ | ○ | △ | △ | ○〜△ | 遮音は強いが、装着コツがシビアで長時間はやや圧。 |
| EP-NI1010L(最終解) | シリコン/高密着・ノイズアイソレーション | 左右サイズ違い運用(右を一段大きく) | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | △(やや高い) | 物理遮音+ANC相乗で小音量でも聞こえる。外れ不安が消えた。 |
結論の要約
- EP-NI1010Lは「密着」が作る物理遮音が強く、ANCが本来の性能を出しやすい。
- 右耳が大きい僕は、左右サイズ違い(右を一段大きく)で安定。
- 30分以上の会議でも疲れにくい(音量を上げない/意識が耳に向かない)。
なぜEP-NI1010Lでうまくいったのか(しくみをやさしく)
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は、マイクで拾った外音を逆位相で打ち消します。ただしイヤーピースと耳の間に隙間があると、外音が物理的に入ってきてしまい、キャンセルの効きが落ちます。
EP-NI1010Lは耳道に素直に沿う密着感が出しやすく、**“物理遮音”→“ANC効率アップ”**の順で効いてくれる。結果、小音量でも会議の声が明瞭になります。耳の負担が下がると、集中も続きます。
ビフォー/アフター(定性的な変化)
- Before:会議の途中で右耳が“ふわっ”と浮く→無意識に触る→話が頭に入らない。
- After:触り直しゼロ。会議の内容に全集中。終了後の疲れ方が明らかに軽い。
- 音量:同じ明瞭さなら、1〜2段下げてもOKになった感覚。
- 装着時間:30分〜60分のミーティングをまたいでも、圧迫感が気になりにくい。
右耳が合わない人向け「再現レシピ」(5分でできる)
- 左右サイズを分ける前提にする
右耳が大きい人は、右を一段大きく。同サイズで妥協しない。 - 入れてから“軽く回す”
装着→**5〜15°**だけ後方に回転。耳道の向きに合う角度で密着が決まる。 - 浅すぎ・深すぎの中間を狙う
浅いと抜け、深すぎると圧。**“軽く密着+軽く回す”**感覚が黄金比。 - 装着後にあくびor顎を動かす
耳道形状が微調整され、フィットが一段安定する。 - 清潔は正義
皮脂や汗は滑りの原因。装着前にサッとひと拭き(僕はウェットティッシュ少々)。 - ケース干渉チェック
サイズアップでケースが閉まりにくい場合がある。最初に収納確認しておく。
デメリットも正直に
- 蒸れ:密着が高いぶん、長時間だと蒸れやすい。途中で一回外して耳を休めると快適が続く。
- 圧迫感:個人差はあるが、体調や気温で変わる日も。同サイズ固定にこだわらず微調整を。
- 価格:安くはない。ただし“落ちない安心”と“会議の明瞭さ”の毎日リターンで十分回収できる感触。
- 相性:耳型・機種とのマッチングがある。まずは左右差運用と角度調整を試してから判断を。
よくある比較の疑問にサクッと回答
Q1:フォーム(低反発)と比べてどう?
A:フォームは遮音が強力。ただしへたりやすい/交換頻度高め。僕は日常運用の楽さでシリコン派に落ち着きました(EP-NI1010L)。
Q2:ANCイヤホンならイヤーピースは何でもいい?
A:いいえ。土台(物理遮音)が甘いとANCは活きません。イヤーピース最適化は最短の性能ブースト。
Q3:左右サイズ違いは変?
A:ぜんぜん普通。耳は非対称がデフォルト。右を一段上げて安定するなら、それが“正解”。
運用ルーチン(現実的で続くやつ)
- 左右サイズ違いでセット(右>左)。
- 装着のたびに角度を合わせる(“カチッ”と密着の感触が目印)。
- ウェットティッシュでひと拭き(耳とイヤーピース両方/必要な時だけ)。
- イヤホン本体は2年で買い替え(僕のサイクル)。イヤーピースは見た目が緩んだら交換。
ミニTips:会議の聞き取りをさらに安定させる
- 小音量+強めANC:耳が疲れない。長丁場ほど効く。
- 発話はマイク環境で担保:相手に届く声の質はイヤーピースではなくマイク系で改善。
- 小休止を入れる:60分ごとに耳を数十秒リセット。蒸れ対策=フィット対策でもある。
まとめ:小さな不快をつぶすと、毎日の余力が戻る
右耳の“なんとなく外れそう”が消えるだけで、会議の理解度も、仕事の手際も上がる。
EP-NI1010Lは、物理遮音×ANCの相乗で「小音量でも明瞭」「触り直しゼロ」を実現してくれました。完全ワイヤレスの一番の弱点だった**“落ちそう問題”を根こそぎつぶせたのは、大げさでなく生活効率化の勝ち筋**だと感じています。
これから試す人へ
- まずは左右サイズ違いを前提に、右を一段大きくする案から。
- 装着→軽く回して密着→顎を動かして最終フィット。
- 蒸れたら一度外してひと拭き。それだけで安定が続きます。
僕と同じ悩みなら、EP-NI1010Lは本気でおすすめ。ヨドバシで私は買いました。

