「政治が変わると、株価は動く」
このフレーズをニュースで何度も耳にしたことがある人は多いと思います。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁に選ばれました。
このニュースを聞いて、私はまず真っ先に「JX金属の株価、どうなるんだろう?」と考えました。
というのも、JX金属は今年上場したばかりの注目銘柄。
半導体関連材料を手がけ、日本の素材産業の中でも「技術力で世界と勝負できる企業」として注目されています。
では、高市政権の誕生はこの企業や素材株全体にどんな影響を与えるのでしょうか?
今回は政治と投資をテーマに、生活の中から無理なくニュースを読み解く視点をまとめてみました。
政治と株価はどう関係するのか?
政治は、株式市場にとって「方向性のシグナル」です。
新しいリーダーが誕生すると、政策の優先順位や産業支援の方向が変わり、投資家の期待が動きます。
たとえば過去を振り返ると――
- 安倍政権誕生(2012年) → アベノミクスで株価急騰
- 菅政権(2020年) → デジタル庁構想でIT関連株が上昇
- 岸田政権(2021年) → 「新しい資本主義」で製造業・再エネが注目
つまり「誰がトップになるか」は、それだけで市場にとって重要な情報です。
今回の高市政権も例外ではありません。
高市早苗総裁の政策スタンス:注目は「安全保障×エネルギー×半導体」
高市氏は以前から「経済安全保障」を最重要テーマとして掲げてきました。
その中核にあるのが、「資源の安定供給」と「半導体の国産化支援」です。
この2つ、まさに JX金属の主戦場 です。
- JX金属は、銅・レアメタル・電子材料 などを扱い、半導体の素材供給で世界的シェアを持っています。
- 政府がサプライチェーンの国内回帰や補助金を強化すれば、同社の受注や開発環境にも追い風となる可能性があります。
さらに、高市氏は「エネルギーの安定供給」を重視しています。
再エネ一辺倒ではなく、原子力や資源開発を現実的に組み合わせる立場です。
この点も、資源・素材関連企業にとってはプラス要素です。
つまり、短期的には「期待先行の買い」 が入りやすい局面だと考えられます。
JX金属の今:成長期待とリスクのバランス
JX金属(東証プライム 5016)は、2025年3月に上場したばかりの新しい銘柄です。
もともとはENEOSホールディングスの非鉄金属部門が分社化された形で、上場後すぐに注目を集めました。
主な事業は次の通りです。
| 主力分野 | 特徴 |
|---|---|
| 銅・レアメタル精錬 | 世界有数のシェア、製錬コストの最適化が課題 |
| 電子材料 | 半導体ターゲット材で世界シェア60% |
| 環境リサイクル | 使用済み製品から金属を回収、ESG評価が高い |
財務面では安定していますが、銅価格や為替の影響 を受けやすいというリスクもあります。
また、IPO直後で株主構成が固定化されておらず、需給次第で短期的な値動きが激しくなることも。
一方で、世界的な半導体投資の波に乗れれば中長期では明るい展望もあります。
だからこそ、政治リスクをどう読むかがカギになります。
シナリオ別:高市政権下でのJX金属の株価展開
政治・経済・資源価格の3つを組み合わせて、現実的なシナリオを考えてみましょう。
🔼 強気シナリオ(株価上昇)
- 経済安全保障関連の補助金が拡大
- 半導体製造支援が再加速
- 銅・金属価格が安定または上昇傾向
→ 株価:短期的に+10〜20%もあり得る
⚖ 中立シナリオ(現状維持)
- 政策発表はあるが実行は時間がかかる
- 市場は様子見、決算次第で個別に反応
→ 株価:横ばい〜小幅上昇
🔻 弱気シナリオ(株価下落)
- 政策よりも財政再建・増税が優先される
- 円高が進み、輸出関連に逆風
- 世界景気減速で銅価格が下落
→ 株価:−5〜10%の調整
ここで大切なのは、「政治が全てを決めるわけではない」という点です。
材料株のようなセクターは、世界市況 と 国内政策 の両面を見ておくことが重要です。
投資判断は「期待」と「現実」のギャップを読む
私自身、こうしたニュースに出会うと「すぐ買うか、しばらく様子を見るか」で迷います。
でも、ここで役立つのが“生活効率化的な思考”です。
たとえば――
- 政治ニュースに反応して即行動するのではなく、一次情報(政策発表・予算案・補助金) を待ってから動く。
- SNSの反応や速報ニュースを鵜呑みにせず、企業のIRページや決算資料 に目を通す。
- chatpgtで確認して、世の中の関心がピークを過ぎていないかを判断する。
こうした「調べ方の癖」を持っておくと、感情で売買せずに済みます。
生活効率化の本質は、無駄な迷いを減らして、判断をシンプルにすることです。
投資もまさに同じだと思います。
政治ニュースを“自分の資産運用”に落とし込むコツ
政治のニュースは、表面的に見ると「遠い話」に聞こえます。
でも少し視点を変えるだけで、「自分の生活や資産を守るヒント」に変わります。
私が意識しているのは、以下の3つです。
- 政策の“方向性”を見る
個別の政策よりも、「何を重視しているか」を見る。今回は“経済安全保障”がキーワード。 - 影響を受ける業界を想像する
補助金や規制が動けば、その波は必ず特定の業界に及ぶ。素材・エネルギー・製造業は要注目です。 - 自分の行動を決めるルールを持つ
「政治イベントでは新規投資を控える」「決算確認後に判断」など、自分ルールを設定しておく。
こうすることで、政治のニュースを「不安」ではなく「チャンス」として捉えられます。
まとめ:ニュースは「生活効率化」の材料にもなる
今回の高市早苗総裁の誕生は、日本の政治にとっても市場にとっても大きな転換点です。
短期的には素材株や安全保障関連株が注目される一方で、政策の実行力次第では期待が剥落するリスクもあります。
大切なのは、「ニュースをそのまま信じる」のではなく、
自分の生活・投資スタイルに合わせて“使いこなす”こと。
政治も株も、情報を取る順番を間違えなければ、むしろ生活を豊かにしてくれる存在です。
「忙しい中でも効率的に情報を整理する」――それこそが、生活効率化投資の第一歩だと思います。
※本記事の内容は、筆者個人の見解に基づくものであり、特定の銘柄や投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行い、最新の情報やご自身の資産状況に応じて慎重にご検討ください。ニュースや政治動向を“生活のヒント”として活用いただけたら嬉しいです。

2025/10/28追記:JX金属の含み益が2倍を超えたところですべて売却しました。ここから上がるかもですが人生初めてのダブルバガー達成なので満足です

