こんにちは、あいひー(@生活効率化)です。
最近「JX金属どう思いますか?」と考えてしまってます。
ただ同時に、
「フジミインコーポレーテッドも気になる。どっちが良いの?」
という考えもあり、これは投資初心者から中級者まで抱えやすい悩みです。
そこで今回は、
この2社を 個人投資家目線で徹底比較。
- どちらが伸びやすい?
- リスクは?
- どう使い分ける?
- どんな投資家に向いてる?
この記事だけで迷いがゼロになるように、
数字もトレンドも構造もかなり深掘りしてまとめました。
🏭 【まず結論】方向性が全く違う“半導体素材”の2社
■ JX金属(5016)
- 素材×半導体のハイブリッド企業
- スパッタリングターゲット、銅、レアメタル、リサイクルも強い
- 中期で営業利益2.5倍を狙う「変身途中の大型株」
- 成長もするが、市況(銅)や親会社ENEOSの売出しリスクも
■ フジミインコーポレーテッド(5384)
- 超ニッチ × 世界トップのCMPスラリー企業
- 営業利益率30〜40%台の“超高収益”
- GPU・先端半導体に直結
- 市況に左右されづらい“技術で勝つ会社”
👉 JX金属=素材メーカーの成長株
👉 フジミ=職人技で勝つ超ハイテク高収益株
まったく別ジャンルです。
📊 【比較表】どっちを選ぶべき?
| 項目 | JX金属 | フジミインコーポレーテッド |
|---|---|---|
| 事業タイプ | 素材+先端材料 | 超ハイテク素材(CMPスラリー) |
| 主な強み | スパッタ材料、銅、リサイクル | 世界トップのCMPスラリー、技術的参入障壁 |
| 売上規模 | 大型(1兆円級) | 小型〜中型 |
| 営業利益率 | 18〜25% 前後 | 30〜45%(超高収益) |
| テーマとの連動 | AI、データセンター、EV、通信インフラ | 先端半導体・GPUの製造 |
| リスク | 銅市況、ENEOS売出し | 半導体設備投資の変動 |
| バリュエーション | PER約20倍 | PER約25倍前後 |
| 上昇のスピード | 中速 | 高速(テーマ直結) |
| 投資家の向き不向き | 中期育成タイプ | 成長株に慣れた人 |
🔍 【JX金属】素材企業から“先端素材メーカー”へ変身中
まずはJX金属の立ち位置から。
■① 半導体に必要な“スパッタリングターゲット”が主力
JX金属は、AIサーバーや高密度チップに必須の薄膜を作る材料を供給。
これは“なくてはならない”重要素材。
- NVIDIA
- TSMC
- Samsung
- インテル
こうした巨大企業の製造工程に入り込んでいます。
■② 銅・レアメタルも扱う“素材の基礎体力”がある
- 電解銅
- 貴金属
- 硫酸
素材企業としての基盤を持つため、市場環境の影響を受けやすい一方、
安定性は高いです。
■③ リサイクル強化で利益率改善を狙う
- 電子ごみ
- レアメタル
- 低品位資源
これらのリサイクル投資を加速。
長期の利益率改善テーマとして超重要。
■④ 株価のネガティブ要因
- 銅市況(TC/RC)が悪化
- 親会社ENEOSの追加売出し懸念
- 営業利益率が20%前後で少し弱い四半期もある
→ 期待があるので買われるが、重い事情もあるタイプ。
🔍 【フジミ】とにかく“えげつないほど高収益”の技術企業
フジミは、世界的にニッチだけど超重要。
■① CMPスラリーの世界トップメーカー
CMP=半導体の「研磨工程」のこと。
AIチップは構造が複雑で、研磨工程が増えるほどスラリーの需要も伸びる。
つまり:
NVIDIAが伸びる → TSMCが作る → CMP工程が増える → フジミが儲かる
という完璧な構造。
■② 営業利益率 30〜40%台
素材企業でこの利益率は異常。
“ニッチ独占”の強みがそのまま数字に出ている。
■③ 景気に左右されにくい
景気敏感な銅・素材とは異なり、
フジミは「技術による高付加価値」なので市況ショックに強い。
■④ 株価は素直に“テーマどおり”動く
- AIブーム → 素直に上がる
- 半導体投資が弱い → 素直に下がる
クセが少なく、トレンド投資がしやすい銘柄。
⚖ どちらが上がりやすい?(直球回答)
■ 【短期〜中期(6〜12か月)】
👉 フジミのほうが株価上昇の連動性が高い
理由:
- GPU/AIテーマに近い
- 高収益体質
- 上方修正しやすい構造
- テーマ株として海外からも買われる
■ 【中期(1〜3年)】
👉 JX金属は“変身ストーリー”が当たれば強い
- 2040年に営業利益2.5倍計画
- リサイクル投資
- 先端材料比率の上昇
ただし、市況に振られやすいため上昇の滑らかさはフジミに軍配。
🧩 投資家タイプ別のおすすめ
■ JX金属に向いている人
- 中期で“育てる”投資をしたい
- 素材×半導体のハイブリッドが好き
- 多少の下落も気にせず持ち続けられる
- リサイクル・資源の長期テーマに乗りたい
■ フジミに向いている人
- AIテーマをしっかり取りにいきたい
- 高収益企業が好き
- トレンドで株価が動く銘柄が良い
- 1〜3年の成長を狙いたい
📈 結論:2社は“どちらが優れてる”ではなく“使い分け”が正解
- JX金属 → 基盤が強い素材×半導体の成長企業
- フジミ → 超高収益×GPU直結の技術企業
この2つは真逆の強さを持っているので、
実は “両方持ち”が一番安定する パターンが多い。
理由はシンプル:
JX金属 → 市況+構造改革
フジミ → AI/GPUテーマ
テーマ分散が完璧で、リスク分散にもなる。


