「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という言葉に、かつて私は強く惹かれていた。経済的自立を果たし、早期リタイアして自由な生活を手に入れる。そのために支出を抑え、投資に資金を回し、できるだけ早く“働かない生活”を目指す。合理的で戦略的なライフスタイルだ。

しかし最近、私は考えが変わってきた。必ずしもFIREが幸福の答えとは限らないのではないか。本業をうまく活かしつつ、自分のペースで副業を楽しむ。そしてそこで得た収益をインデックス投資に回し、資産形成を図る。これが現代における生活効率化の一つの最適解ではないかと感じている。
生活効率化の観点から見た「本業継続」の合理性
本業を続けることの最大のメリットは、なんといっても安定収入だ。私のような会社員にとって、毎月の給与は生活の基盤であり、信用やローン審査、家計の見通しの面でも大きな価値を持つ。
もちろん、本業にはストレスもある。時間の拘束もあるし、人間関係もある。でも、そこに効率化の工夫を取り入れることで、驚くほど快適になる。
例えば以下のような取り組みをしてきた:
- 通勤をなくすためにフルリモート勤務へ移行
- トラックボールマウスや昇降デスクなどのガジェット活用
- 会議を効率化するテンプレートの導入
- AlexaやSwitch Botなどのスマート家電による生活の自動化
本業は、見方を変えれば“安定した投資元本の供給源”でもある。だからこそ、まずは今の環境を最適化し、そこで生まれた余力で副業を行うのが良い。
副業で得られる「生きる意味」と「金銭的メリット」
私が最近取り組んでいる副業のひとつは、Kindleでの電子書籍出版だ。 これは収益目的でありつつも、自分の経験や考えをまとめる行為そのものが、精神的なリフレッシュになる。読者からのフィードバックを受けたり、売上が発生したりすると「社会とつながっている感覚」を得られる。
また、ブログ運営やデジタルコンテンツ販売なども、初期投資が少なく始められ、積み重ねが効いてくる。週末だけの活動でも、月に数千円から数万円の収益を得られれば、十分に投資資金に回せる。
投資の目的は「将来の自由時間の確保」
副業で得た収入は、生活費に使うのではなくインデックス投資に回している。S&P500や全世界株など、長期で見れば高いリターンが期待できる投資先を選ぶ。
以下に、生活スタイル別の比較表を示す:
| 生活スタイル | 特徴 | 金銭的メリット | 精神的満足感 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 本業のみ | 安定だが変化が少ない | 安定収入 | 退屈や不満がたまりやすい | ★★★☆☆ |
| 本業+副業(趣味寄り) | 成果に波があるが楽しい | 小規模だが継続的な収益 | 自己実現感が高い | ★★★★★ |
| 副業だけ(FIRE) | 自由だが不安定 | 不安定または低収入 | 不安になりやすい | ★★☆☆☆ |
| 本業+副業+投資 | バランス型。最も安定的な成長型 | 安定+成長 | 成果が積み重なりやすい | ★★★★★ |
読書と健康:副業と本業を支える柱
このような“本業+副業+投資”の生活スタイルを支えるのが、日々のインプットと健康習慣だと感じている。
読書(特にビジネス書やエッセイ)は、自分の行動や思考を客観的に見直すきっかけをくれる。私はKindle Unlimitedを活用しており、コストを抑えつつ、幅広く知識を吸収している。
健康面では、HIIT(高強度インターバルトレーニング)や冷水シャワー、朝のルーティンなどが生活の軸となっている。

こうした習慣があると、頭がすっきりし、仕事でも副業でも高いパフォーマンスを維持できる。
まとめ:幸せの最大化は「本業を楽しむ」ことから始まる
FIREのような極端な自由ではなく、「本業を効率化しながら、副業で楽しみ、得た収入を投資して将来の自由を増やす」。これが私の導き出した結論だ。
一歩一歩前に進む実感が、精神的な安定と満足感をもたらしてくれる。そして、そうした積み重ねが、最終的には“生活の豊かさ”として実を結ぶ。
これからも、楽しみながら、賢く、生活を設計していきたいと思う。

